このさがの かなしからずや もずのにえ
キーッキーッという甲高いモズの鳴き声は秋ならではのものです。
昆虫やトカゲなど小さな生き物を捕らえ、冬の間の食糧として木の枝や有刺鉄線などに刺しておきます。
「モズのニエ」です。
こんなことをする鳥はほかに知りません。
大事なはずのモズのニエが、忘れ去られているのも、よくある光景です。
捕って満足するのかもしれないと思います。
この習性で、「なんと残酷な」との烙印が押されたようで、気の毒です。
仲間を見て習得したのではなく、持って生まれた習性かと思うのです。
鳴き声の激しさと、生きたまま串刺しにする残酷さばかりが言い継がれ、どんな顔してるとか、大きさとか、ほかの生態とか聞いたこともありません。