Chikugo River Lift bridge / kisocci
エツ漁が最盛期だろう。
そのむかし弘法大師が、親切にしてくれた村人に、ヨシの葉を、銀色に輝くエツに変えてやったとの言い伝え。
筑後川にしか生息しないという。
あっさりとした、淡白な味ながら歯ごたえのある独特の魚で、板前さんの包丁さばきの極意といったところか。
骨が多いことを、まったく感じさせない。
昇開橋は、筑後川にかかる、国指定の重要文化財である。
いつ頃の建設かは知らないのですが、有明海は干満の差が大きく、水位が一定してないため、工事は困難を極めたと聞く。
橋脚と橋脚の間が26m、そこに架けられた24mの可動橋が23mの高さまで上がる仕組みらしい。
強風にも耐える構造となっているそうである。
雨にけぶる赤い昇開橋を見つつ、解禁のエツを食するなど、幸せなこと。