はんぼうの しわすこしゅうの なきさけぶ
誰も彼もが、一見大忙しの十二月。
不況と言われながらも、高級品は飛ぶように売れ、高級おせちには、予約がひしめいていると聞く。
ひとりでいることの辛さをどうすることもできず、溺れかけている人がいる。
孤独は誰しもが抱く感情なれど、それでは到底すまされない苦痛あり。
ここに電話しろ、相談しろと役所は、テレビはうるさく言うけれど、おそらくは何も解決しない。
渦を巻くように、はびこる雑草の根のように、貧困と孤独は蔓延っていて、割り箸を差し込む余裕さえない。