沈下橋とは、概ね河川敷と同じくらいの高さに作ってあり、ふつうの状態では橋として使えるものの、増水時には水面下に沈んでしまう橋のことです。
低い位置に作るので、廉価で早くできるというメリットがありますが、増水時には橋として機能しなくなるという欠点を併せ持ちます。
橋の両岸で高低差があるときは、一方が通行可能でも対岸は水没していることもあるのです。
流木や土砂が橋桁に引っかかり橋が壊れたり、川の水がせき止められて洪水になることを防ぐために、橋に欄干がなかったり、あってもかなり低かったり、増水時に取り外せるような簡易なものしかないことも特徴です。
慣れているはずの地元住民といえども転落事故が絶えないことから、徐々に姿を消しているそうです。
なかには文化的景観をもつ文化遺産に選定されたものもあるのですが。
四万十川流域が有名とのことですが、大分県にも多くの沈下橋が残されているそうです。
耶馬溪にもあります。
原始的な橋は周囲の自然に溶け込み、見ていて飽きることがありません。
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