ケーブルで、森繁久彌トークショーのシリーズを見つけた。
各界の著名人を招いて、一回30分の、つまり「徹子の部屋」の森繁版といった趣きである。
まずは、ゲスト杉村春子。
大好きな役者で、今まで白黒の映画やドラマをいっぱい観てきた。
「女の一生」など、代表作といわれる作品は多いけれど、わたしの中のピカイチは、「ふるあめりかに袖はぬらさじ」
杉村春子、名作中の名作だと思っている。
ホスト森繁
台詞を台詞とせず、完全に自分のものとし、さらにその人柄の良さと才能を感じる。
芝居もさることながら、「知床旅情」
あれは加藤登紀子の唄ではない。
森繁の唄でなければならない。
長くラジオで、昔の童話を朗読していた時期があり、毎週日曜日楽しみにしていた。
10年くらいまえのことだったと思う。
このふたりの会談、ウィットに富んだ、いい間のある会話で、とても味があって面白かった。
話も、古いと言われればそうなのだろうけれど、いいことを聞いたと思っている。
お正月から得した気分。
永久保存版。
人生はピンとキリだけ知ればいい―わが父、森繁久彌
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