ひるがおや はんしょくりょくは ひたかくし
朝顔に似た小さな薄紅色の花で、野原や道端、どこにでもあります。
地味です。
ツツジの植え込みに絡んでいるのを見ることも多いです。
見かけによらず、繁殖力旺盛で、たくましいのですが、花は可憐です。
ケッセルの小説 「 昼顔 」は、昼と夜で別の顔をもつオンナを描き、カトリーヌ・ドヌーヴ主演で映画化されました。
あの作品のタイトルが何で ヒルガオなのか。
あれを観たのはいつの頃だったか。
観終わってしばらくは、パリの屋根裏部屋で、退廃的な暮らしをしてみたい、なんて思ったりもしたものです。
朝のコーヒーはベッドで。
真っ白なシーツをぐるりと巻いて。
貧乏性なので、あの材質はモメンではなかろう、糊の効いたモノでは白い肌が擦れてしまうだろうとか、いったい誰が洗濯するのかとか、夢のない性分です。