タイラギは つうふうのもと ありあけかい
有明海に生息します。
大きな三角形の貝で、貝柱はもちろん、ワタと呼ばれる内臓も美味です。
もともと庶民の食べ物です。
むかしはよく採れて、升で量り売りをしており、父は毎日というほど、丼で食べておりました。
わたしも大好きでした。
だんだん値段が上がり、諫早湾の、ギロチンと称される干拓により、採れなくなってしまいました。
父はその後痛風になり、これはタイラギを食べ過ぎたせいではないかと、うちうちで話したものです。
ついでに心臓も悪かったものですから、あちこちの病院では、心臓への影響を考え、なかなかスカッとする強い薬を出してもらえないとかで、心臓の検査を一切せずに、本人の所望の薬を出してくれる飯塚病院まで通っておりました。
まあ、ありがたいと言えばありがたい。
実にいい加減な病院でした。