20091207 Kiyosato 1 (yatsugatake) / BONGURI
長く紅葉にあふれていた山も、もうすっかり葉を落とし、常緑樹さえも微妙に色を変え、冬の態勢に入った感である。
見るからに静かにそして大きくなった山は、眠りについた。
今年亡くなったあまたの人びとの想いを包み込み、その無念を思い遣り、送り出した家族の立ち直りに、長い時間を要することのすべてを知りながら、ただ黙ってそこにいる。
黙ってそこにいることが、どんなに大切か。
どんなに難しいか。
ふとそんなことを思う。