黒 ダ イ ヤ あ ゝ ぼ た 山 の 曼 珠 沙 華

くろだいや ああぼたやまの まんじゅしゃげ

黒ダイヤというのは、筑豊産のようかんの名前です。
今はもう製造されていません。
つやつやとして真っ黒で、どうかなりそうなほど甘かった。
当時、飯塚、直方、田川地方で行われた結婚式の引き出物として配られ、わたしの口にも入ることにもなりました。
もうあの頃は、すでに筑豊の石炭産業はすっかり廃れていて、石炭六法なるもののもと、多額の税金が短期間に投じられ、長い時間が経って、結果的には役に立たないものと化し、生活保護を増やしただけで、現在に至っているというのが、中身をよく知らないわたしの私見です。
川筋気質と言われる、きっぷのいい男らしい気質は、五木寛之の「青春の門」でも有名ですが、その反対の負の遺産もまた長く尾を引いている感も正直あります。