ヒヤシンス おんなはかんを とぎすます
オンナはウソを見抜く。
舐めてはいけない。
あなどってはいけない。
バカなアンタのウソくらい。
ユダのウソを見破ったキリストに近い能力があると信じている。
聖書から学んだこと。
イエスは、ユダに尋ねます。「貴方はなんでそんなにわたしに親切にするのか」
とっくに見抜いていたからです。
人は人を裏切るとき、または裏切ろうとするとき、よく喋ります。
そして優しくなります。
さらに肩に手をやるなどの、ボディタッチ。
ここからはわたし独自の見解です。
目が泳ぐ。
こころ此処にあらずという瞬間がある。
ずいぶん前のこと、保険金目当てで、子沢山の未亡人をわざわざ探し、再婚し、多額の保険を掛け、一家で別府湾にクルマごとダイブし、自分だけ助かった、なんとか虎美というオトコ、収監中にガンで死んだけれど。
亡くなった夫人が友人に、「この頃優しく声をかけてくれる」と喜んでいたと新聞にあった。
殺すことを決めていたから。
なんでこんなつまらない話を、きれいなヒヤシンスと結びつけたか、自分でもよくわからない。
まだ風の冷たい、春まだ浅いころ色鮮やかなムラサキの、風が吹いてもそよともしない丈夫な花を咲かせ、香水よりずっとステキな春の香りをもってくるヒヤシンスが、わたしは大好きなこと。
球根なので、忘れていても、毎年必ず律儀に顔を出すこと。
色気とはちがう凛としたきちんとした雰囲気に、バカオトコを相手にしない賢さを感じることなどが理由でしょうか。