雛 出 す 樟 脳 の 香 払 ひ つ つ

ひいなだす しょうのうのか はらいつつ

ひとつひとつ後生大事に手にとって、包んだ和紙をはがしながら、雛人形を出します。

虫除けの樟脳の淡い匂いはそのうち消える。

一年に一回の行事です。

子どもが大きくなると、日々忙しくなり、あれこれ面倒になって、我が子も親も感動が薄くなり、ふつうに生活できていることが当たり前になり、二年に一回、三年に一回と遠のいてしまう。

五体満足に生まれてきたこと、元気で素直なら充分と感謝したことも、忘れがち。

そんなものかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください