秋 暮 れ し 硝 子 戸 に 母 の 面 影

あきくれし がらすどにはは のおもかげ

日が暮れて、雨戸を閉め、ガラスのサッシを閉めた瞬間、自分の顔が映りました。
どう見ても母です。
世の中には、美しいお母さんが自慢の方もいるようだけど、わたしは正直言って、とてもイヤでした。
若いころから。
なのにそっくりとは。
例えば、電車が急に長いトンネルに入り、窓に車内が映り、誰かと思ったら、自分だった。
なんという劣化だとため息をついたときと似ています。