玄 関 は 客 用 と 言 ふ 生 身 魂

げんかんは きゃくようといふ いきみだま

家人は、勝手口から出入りせよと、うるさかった。

あの時代は、そんなうちが多かったかもしれない。

本人は、ちり紙を使っていて、私たちがティッシュを使うと、二枚重ねが気に入らない様子だった。

ぞうきんでも恥ずかしいようなタオルを使っていて、新しい物と交換しようとしても聞かなかった。

90を超えても、かくしゃくとしていた。

手間も取らず、あっという間に亡くなった。

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