漠(ばく)とした 鉛(なまり)抱えて 花見かな

わたしは心臓の奥に小さな鉛の玉をいつも感じている。それは時に大きさや重さを変えるが、なくなることはない。
今年も桜の季節、花見もする、笑いもするが、鉛の玉は抱えたまま。付き合いで、したくもない花見をしたり、笑いたくないのに笑ったりすれば、鉛はじわっと重さを増す。

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