春 月 の 顔 大 き か り 酩 酊 か

しゅんげつの かおおおきかり めいていか

冬月は、夜空にくっきり尖るような鋭さをもちます。

そこへゆくと、春ののどかな濃紺の空に、なんとなく境目もぼんやりして、気合の入らないおっとりした春月は、どこか一杯呑んだよう。

あれもいい。

これもいい。

どこにあっても月はいい。

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