故 郷 は 旅 先 と な り 実 南 天

ふつさとは たびさきとなり みなんてん

この家が、この場所が無くなるなんて思わなかったけれど、亡くなる人は亡くなり、出て行った人は、もうよそに故郷を作り、立ち寄ってむかし話をする場所もない。

石垣の端っこの数個の石と、取り損なったような南天の小さな木。

話しかけるなら、この二つだけ。

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