手 花 火 の 残 る 火 玉 に 語 り か け

線香花火
線香花火 / Norio.NAKAYAMA

線香花火の、あの、光が糸を引くような美しさは、見飽きることがない。
そしてばちばちと紅葉の連打。
いちばん最後には、花火はまんまるい火の玉になり、それでも懸命に持ちこたえている。
やがて、丸い火玉は、雫の形になり、落ちる。
ここまでが、線香花火。
何を想うわけでもないけれど、あの最後の火の玉は、美しい。
最近は、藁の茎は無くなって、頑丈なものに変わった。
子供には、それが安全。
おとなは、わらでもいい。