山 風 の 吹 き 来 し 石 榴 実 を 割 か つ

やまかぜの ふきこしざくろ みをわかつ

石榴は、小さな固い実を付けてからが長いのです。
夏の猛暑から、秋口の残暑を経ても、なお固いまま。
秋になり、山から「おろし」と呼ばれる冷たい風が吹き降りてくる頃、ようやくかっぱりと割れます。