でみずまた むかしのたにを おもいだし
山を削り、谷を埋めて造成した土地。
素人目には、ただの台地だけれど、いざ大水となると、山は以前の形を忘れてはおらず、流れは一瞬の迷いもなく、土石流となり流れ来るのです。
そして砂防ダムが作られ、護岸工事が進み大きな土木工事が行われ、翌年の梅雨明けの頃、まるでそんなことなかったとでも言うように土砂が流れます。
水やましてや土砂は、わずかな傾斜を容赦なくとぐろを巻きながら下ります。
舗装された道路はめくれ上がり、細い細い道でさえ渡れないのです。
勝ち目がないのかもしれないと思ってしまいます。