今 生 の 別 れ と 知 ら ず 寒 卵

こんじょうの わかれとしらず かんたまご

ほんの三ヶ月ほど前、出会ったときは元気だった。

福岡市の家が、公共工事に当たるからと、立ち退きを要求され、生まれ故郷に、移り住んだばかり。

葡萄を植えて、ワインをつくるなんて。

招待するって。

何年後の話かと、半分しか聞いてなかった。

愉快な人だった。

病気も事故も、同じだと思うのです。

突然襲ってくる。

運命と受け入れるには、むごすぎて。

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