も う 逢 へ ぬ 笑 顔 夕 焼 け 長 き 影

もうあえぬ えがおゆうやけ ながいかげ

さよならと言って、しばらく歩いて、曲がるところでもう一度

振り返って、手を振った。

おそらくは、これで最後だろう。

今は停滞しているように見える病は、そんなにヤワではないと聞く。

あるときから、坂道を下るように。

「ちょっとこのところ、調子が良いから」 

と、寄ってくれて、涙が出そうになった。

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