めらともゆ あぜのなげびや まんじゅしゃげ
ヒガンバナは、一晩でぱっと咲くものではありません。
ひとつの花に、五弁ほど集まっていて、それがひとつずつ開くのです。
まるで、固いこぶしを、ひとつひとつ指を開かせてゆくように。
ずらりと並んだみごとな赤い色は、細長い畦に、ぽっと火を投げたように見えなくもないのです。
ヒガンバナは宿根草ですから、放っておいても毎年咲くのですが、きれいに咲かせるためには
手入れが必要だと聞きます。
毎年少しずつ足していかなければ、美しさを保てないとか。
自然に生えてると思い込んでいたのですが。
苦労があったと知って、あたまが下がります。