くぐもりて 轟き渡り 冬の雷

はじめは、飛行機の音と間違える。
お腹の底に響くような、冬の雷はそんなふうに現れる。
遠く遠くに、次第に近づいて稲光を伴うほどに激しくなる。
まったく稲光というものは、見事、飽きさせない。
冬の雷は夏とちがって、重く低い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください