え つ 漁 の 舟 ゆ く ば か り 梅 雨 の 雲

えつりょうの ふねゆくばかりつゆのくも

えつは、カタクチイワシ科の魚で、見た目は抜いた日本刀のように光り、少し反ったこれも刀のような形をしています。

小骨が多く、隠し包丁を細かく入れてもらうことで、おいしくいただけます。

有明海に近い筑後川が、日本で唯一の産卵場所らしく、エツといえば城島 (じょうじま) と聞きます。

一級河川筑後川、大きな川にえつ漁の舟が、今の季節だけ行き交います。

梅雨の空はどこまでも低く、どんよりと川と同じような色です。

目立つといえば、一ヶ所赤く塗られた昇開橋だけ。

あとはいちめんの筑後平野。

田植えは終わり、水をはった水田が何処までも続きます。

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