癩 の 家 闇 は 封 じ し 冬 の 雲

らいのいえ やみはふうじし ふゆのくも

国立療養所 菊池恵楓園

熊本県合志町。

全国最大規模のハンセン病療養所。

総面積18万坪。

創立100年をゆうに超える。

創設者は意外にもイギリス人ハンナ・リデル女史。

ハンセン病。

らい菌による感染。

感染力はきわめて弱いと。

95%の人が免疫を持つと言われ、今では発症はまれとされます。

初期症状は皮膚に現れる斑紋。

知覚が無く、そのため傷口の化膿、二次感染、身体の変形や欠損の原因となるそうです。

この「見かけ」が差別をうみ、事実が曲げられて伝わる根元ではないかと思います。

医師光田健輔による、薬物療法確立後の強制隔離政策継続の主張、人権蹂躙、強制不妊手術、中絶。

光田に授与した文化勲章をはく奪すべきだとする意見も多いと聞きます。

現在では、園内見学も可能ながら、展示室や交流室、図書館などに限られ、全館が居住者のための高齢者住居のていをなしており、

以前の夫婦の居室や、病気の進行により視力を失った患者が邸内を歩くために頼ったロープなども撤去され、

もちろんホルマリン漬けの胎児も無く、当たり障りのないところだけを見せる施設に成り果てています。

ハンセン病患者を扱った、樹木希林主演の映画 「あん」。

誰を恨むでもなく、運命を呪うでもない主人公のなんとも言いようのない寂寥感が、

都合の悪いことをひたと隠した今の恵楓園よりも、そこで暮らすしかなかった人々の思いを伝えてくれる気がします。

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