毒 ガ ス の 歴 史 は 知 ら ぬ 紅 葉 狩 り

どくがすの れきしはしらぬ もみじがり

大久野島。

瀬戸内海の小島。

戦前よりほぼ全島域が国有地。

明治初期欧州列強の艦船の進行に備えるため要塞が置かれたとか。

日清日露に備えられたものの、そのときは一度も使われていないらしい。

現在も、戦争の遺構として保全されています。

昭和初期からは、「地図から消された島」。

この島では、太平洋戦争で使用するための毒性のガスが帝国陸軍によって秘密裏に製造されていたからです。

毒ガスは、血液剤、催涙剤、びらん剤、嘔吐剤とのこと。

その他戦争末期には、風船爆弾の風船部分もつくられていたそうです。

日本の敗戦色がより濃くなると、日本軍は証拠隠滅を図り、島内部に貯蔵されている大量の毒ガスを、島周辺の海域に放棄。

島内では今も内部が空の巨大なコンクリート製の毒ガス施設がその姿を残し、その危険性のため立ち入り禁止区域とされているとか。

現在、この島には約700羽の野生ウサギが生息していると言われます。

毒ガスの動物実験用にウサギが当時より飼われていたことから、それらが増えたのでしょうか。

旅行会社が国内外向けにウサギをテーマとした旅行プランを企画したことから、ウサギの島として世に知られることとなりました。

黒い歴史はみごとに塗りつぶされ、すっかりウサギの島として定着の感です。

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