気 の つ け ば 顔 母 に 似 て 春 愁 ひ

夜中にふいと鏡の前を横切り、ぞっとした。
死んだはずの母がいた。
むかしは、似てなくてよかったと思ったものだけど、なんだ結果的にそっくりじゃないか。
神風特攻隊でも、網走番外地でさえも、母上、母ちゃんと慕うというのに、わたしには子どもの頃から母がいない。
それなのに、似たくない顔だけ似るなんて、あんまりじゃないか。

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