形 代 ( かたしろ ) と 言 い 含 め ら れ 流 し 雛

雛人形いうのは、女の子の禍を形代に移し、それを流すことが本来の目的であったという。
そのむかし、流れに浮かべた雛が川波に身をゆだねて流れ行き、堰を落ちる一瞬前に立ち上がり、そのまま流れ落ちて行く、まるで雛の意志ででもあるようにと詠んだ、鈴木花蓑の句もある。
「流し雛堰落つるとき立ちにけり」
形代が、わざわいを代わりに受けてくれるなら、今こうはなってないと思うのだけれど。

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