開 票 速 報

7月10日夜8時前から、チャンネルはNHKにしていました。
まるで新年のカウントダウンのごとく、5・4・3・2・1 と数字が画面いっぱいに現れ、8時になった瞬間から、当選確実のオンパレード。
もう、見る気をなくしてしまいました。
「出口調査」なるインタビューの成果でしょうか。
どうして、皆さんは出口調査で、ホントのことをお話しになるのでしょう。
わたしなら、絶対ウソをつきます。

遠いむかし、福岡県知事の座を争う選挙がありました。
「鵜崎多一」と「亀井光」
あの選挙戦を覚えておいでの方はいらっしゃいますか。
わたしは小学生でした。
鵜崎が二期目、それに挑むのが亀井だったと記憶していますが。

当時速報などというものはなく、リアルタイムでの放送でした。
テレビ画面に、開票地が提示され、此処は保守地盤だなんだと解説が入りながら、刻々と票が積み上げられます。
それはホントに細かくて、10票単位くらいだったと思います。
現場の緊張感は、そのままテレビを通じて家庭に直結。
現場は夜を徹して。
家でも夜を徹しての緊張感でした。
当時父は県職員で、1期目の鵜崎県政では、労組優遇で、上下がひっくり返るような人事が行われたとかで、興味津々を通り越して、己のためにテレビに食らいついておりました。
あの緊迫感をもう一度などとは申しませんが、8時ちょうどの当確連打は興ざめでした。