竹 の秋 五 百 羅 漢 を 日 陰 に し

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佐賀の小城に、鍋島の殿様三代を祀った神社があり、覗くだけで、立ち入り禁止なんだけど、その手前におそらくは家来とおぼしき五百羅漢が鎮座しており、年月を経て、ずいぶんと苔むしている。
周囲は広い竹林で、ほとんど一日中日陰である。首をはねられた仏もたくさんいる。
大昔から、それぞれがいろいろな思いを抱き、ときに間違いもあったろうけれど、一生懸命生きたのだろうと勝手な想像。
汗ばむ季節に、竹林は、ひやっとした空気とときどきそよぐ清々しい風を送ってくれる。