甕 棺 の 出 土 の 跡 に 雪 が 降 る

かめかんの しゅつどのあとに ゆきがふる

大きなマンションやその他何か建つときには、必ず調査が入り、必要とあれば発掘調査があります。
不発もありますが、びっくりするような掘り出し物も見つかるそうです。
勾玉は、土の中にあるときは、瑠璃色の宝石のようですが、掘り出した途端みるみるうちに酸化して土色に変化すると、発掘のバイトをしていた友だちの話です。
甕棺はあちこちで見つかり、祀られる人の格によって、大きさも副葬品もさまざまだとか。
すべてが終わると、改めて埋め戻し、そこでようやく建築許可がおりるとのことです。
重機が入ることもありますが、最後は手作業です。
現場では移植と言われる小さなスコップで丹念に余計な土を落としていきます。
慣れてくると、素人でもその境目ははっきりとみえるとのことです。
掘り出された跡地に、春の雪が降ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください