時 雨 る や 家 中 大 根 煮 る 匂 ひ

明け方から冷たい雨。
長いこと天気のいい日が続いたから、庭木は喜んでいるだろう。
わたしは、雨になると、掃除をしたくなる。
最近は、洋服の端切れを引っ張り出して、見よう見まねで小物を作ったりしているから、生地を置いている棚が何とは無しに乱れがち。
着物を解いた生地、洋服の生地、勿体なくて捨てられない、用済みの服から取ったボタン、それに色とりどりのミシン糸と、手縫い糸。
そうそうつい最近ミシンを買った。
以前騙されて、大金はたいて買った、因縁のミシンと、やっとおさらばして、ちゃんとしたメーカーの代理店に出向いて買った工業用ミシン。
ただし中古。
自分の洋裁の腕と相談しながら。
中古といっても、プロの、人の良さそうなおじさんが、「手入れが大事」などとお説教しながら、完璧に調子を整えてくれた。
工業用だから、直線縫いしかできない。
それでいい。
ミシン刺繍などしないし、直線がしっかりしてれば、困ることはない。
それに、針を変えさえすれば、どんな厚手の、例えばジーンズ仕様のものでも、難なく縫える。
困ったことがあれば、その隣町のミシン屋さんに持っていけばなんとかしてもらえる約束になっている。
話は戻るが、雨の音を聞きながら、片付けたり掃除したり、雨でも構わず洗濯する。
一年中部屋干しである。大物以外。
使わなくなった部屋いっぱいに、ゆったり干せば、臭いなど残らないし、少しの雨なら、窓を開けていても降り込むことはない。
次は、出汁を作り置きしたり、煮物やシチューなど、ぐつぐつ煮るものの準備。
今回は、大きな大根を、大きめに切って、大きめの鍋で、時間をかけて煮る。
おでんのこともある。
そうしながら、図書館から借りてきた本を読んだり、ブログを書いたり、遠いむかしの大御所の俳句を鑑賞したり、雨の日は、晴れの日より充実して過ごせるから楽しい。
気になっていた手紙や、お礼状を書くのもこんな日。
夏から持ち越しになっている、婆ちゃんの紬をほどいて縫っている、プリンセスラインのワンピースも、いい加減に仕上げないと。
プリンセスラインなんて、今はぜんぜん流行らないけれど、むかしの女優さんみたいで、わたしは流行に構わず着ている。
面倒だから襟なしにしたけれど、次は小さな襟のついたゆったりめのブラウスでもと考えている。

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