施 餓 鬼 に も 経 の 上 り て 月 明 か り

せがきにも きょうのあがりて つきあかり

供養されることなく、餓鬼に苦しむ無縁亡者に経をあげ、飲食を施す法会です。
どこの寺でも行っているわけではなさそうですが、盆の行事として、続けているところもあります。
仁王像の足元に、踏みつけられて、救いのない表情を浮かべて苦しんでいるのが、餓鬼と呼ばれるものでしょうか。
生きているときに、よほどの悪事を行ったのか、成仏できずにいるのか。
よくわからないけれど、餓鬼道をさまようことなく、穏やかに仏になりなさいとの思いがこもっているのでしょう。