咲 き 継 ぐ は 役 目 と 心 得 山 茶 花 よ

さきつぐは やくめとこころえ さざんかよ

山茶花は、椿に似て、椿よりはるかに軽くあしらわれる花です。
花数が多くて賑やかに見えて、実は寂しい花だと思うのです。
咲いたと思ったら、すぐに散る。
散り始めてから、初めて咲いていたことに気がつくほどです。
散り敷いた花びらも含めて、山茶花と言われているふうもあります。
咲いては散りを繰り返すことを、義務づけられたような忙しさです。
頑張っても、椿の風格にはとてもかないません。
世間の評価も、昔からそうです。

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