一 面 の 蓮 の 浮 葉 や 空 と 風

いちめんの はすのうきはや そらとかぜ

池というか沼の半分ほどを蓮の葉が占めています。
これから夏に向かって、もっと広がっていくと想像します。
小さかった葉が、驚くほど大きく生長し、お互いに付かず離れず。
激しい雨も、臆することなく、葉の表面全体で受け、つまり水の上にぺったりと浮き、自分と平行に広がる空を、正面から挑むように対峙しています。
じつに堂々としています。
初夏の心地よい風が、遮るもののない湖面を吹き渡ります。
飽きない風景です。