雪 女 湯 屋 に て 艶 の 髪 洗 う

黒髪の文化史

色白の、髪の長い若い女が、膝を折って、湯桶で髪を洗う様は、浮世絵の世界のようで、暫し見惚れる。

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虎落笛(もがりぶえ) 思い届かぬ ことに慣れ... 冬の激しい北風が、電線や垣根に吹きつけるとき、なんとも悲しい身を切るような叫びに聞こえる。 届かぬ想いに慣れっこになってしまった。...
紬解く 静かな綿の 埃あり 古い紬の着物をほどく。洋服にしようと思って。昔の人の丁寧な仕事ぶりが見えて、頭が下がる思いがする。 手縫いだから、一針一針長い時間をかけて仕上げたんだろう。 もったいないけど、そのまま置いてても、更にもったいないから、ほどいた着物を、洗っては干し、洗っては干し、そして生乾きのときアイロンかけて、下準...
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蕾もう 開くことなく しゃくやくの... 芍薬の花、白に近いうすいピンクの色。 咲き始めは華やかで、次から次あふれんばかりの大きな芍薬の花が咲き誇って、それは豪華絢爛。 なのにある時からぱたっと咲かなくなった。 蕾はついているのに、咲かなくなった。 あたしの可愛くない妹みたい。 降る星のごとくあった縁談が、継母といっしょになって、ああだこう...