煙 突 の あ る 町 に 来 し 冬 日 差

えんとつの あるまちにこし ふゆひざし

煙突といってもいろいろ。
七色の煙と誇らしげだった、北九州の以前の工業地帯、粉塵を撒き散らし空を汚し、洞海湾を死の海にした。
有田の陶芸の窯の煙突。
長く沈滞ムードでしたが、今では、世界に目を向けて、新しい陶芸家が育っていると聞きます。
陶芸家の養成のための立派な学校も出来ています。
さらに今は久留米市となっていますが、町村合併以前は、三潴郡城島町、清酒の郷の煙突。
大手に呑まれて苦戦を強いられていると聞きます。
古い煉瓦は、活発に煙を吐いていた時代のもの。
酒といえば、米と水。
穀倉地帯の筑後平野と筑後川のバックアップで育った様々な清酒。
あたしは富の寿とフクムスメしか知らないけれど。
そして石炭の町の煙突。
四百人を超える犠牲者を出した、大牟田三池炭鉱の炭塵爆発とその後の労働争議を見て来た煙突。
大きなボタ山は、もうすっかり里山化し、樹々が育ち、かつての面影はありません。
炭住と呼ばれた長屋の住宅も、廃屋と化し、壊されてずいぶん経ちました。
いずれにしても、煙突は生活であり、それぞれの人々、それぞれの地域に溶け込み、趣きは果てしないものがあります。
煙突を抱えた町も年の瀬です。
壊されることなく、持ちこたえてくれることを祈るばかりです。

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