大 口 を 開 け て 目 薬 春 隣

D02_2653
D02_2653 / hisashi_0822

日差しが明るくなって、ときおり春の気配です。目薬さしは大仕事で、特に苦手なひとは悪戦苦闘です。時間と手間と、100年の恋も一度に冷めるようなお顔のわりには、ほとんど入ってないのが現状です。これから花粉症の季節です。あたしは、遠いむかし、電車の中で、女優かと見紛うほどの美しい人が、鼻と鼻の下と、つぶらな瞳を真っ赤に腫らしているのを見て、死ぬほど喜んだことがあります。神さまは平等だと。美人には花粉症。でも考えたら、鼻ずるずるでも、泣きはらしたような目をしていても、やっぱ美人は美人だった。

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大 枯 野 こ の 静 か な る さ ざ め き に... 芒も枯れ、筑後川の支流の川岸に威勢よく茂っていたヨシの葉もすっかり冬の装いとなった。 少しの風で、広い広い原っぱがざわつく。 静かといえば静か。 空も地も、川もさして音もたてず、一面の枯野は何も考えずに眺めるのがいい。 遠くの鉄橋を渡る貨車の音が、静けさを邪魔するでもなくわずかに耳に届く。...
冬 ざ れ て 捨 て た お 方 の 不 幸 せ... 美空ひばりのヒット曲、たしか二重に巻いた帯が三重になったというもの。 「捨てたお方の幸せを」という言葉があったと思います。 一青窈の「ハナミズキ」にも「君と好きな人が100年続きますように」というせりふがあります。 信じられないことです。 ほんとにそんなこと考える立派な人がいるとは到底思えません。 ...
秋 茄 子 (なす) の 棘 (とげ) 朝 の 水 の 冷 た し... もう朝は涼しくて、茄子を洗う 水は、秋の水。味噌汁にしよう か。新しい茄子は、紺の色が深 くて、ヘタの棘(とげ) は鋭い。 薄く切って、冷たい水に晒す。 薄揚げと合うだろうか。この頃 は、年のせいか、あまり実だく さんのものより、ふたつみっつ の具材の味噌汁が淡白で美味し い。...
重なりて 奥行き深し プラタナス 色づいたプラタナス、同じように見えて薄く濃く落ち葉並木の続く道。秋たけなわ。