「 累犯障害者 」 ( 5 ) 「わたしの経験」

「重度障害者重視」の弊害
福祉施設は、触法障害者との関わりを敬遠する。
行政が定めた基準からすれば、食事介助や入浴介助の必要な人ほど、多くの予算が割り当てられる。
日常的に問題行動を起こしても、それで給付金が加算されることはない。
実際は、寝たきりに近い重度の障害者より、刃物やライターを持ったりする、軽度の障害者の方がよほど、ケアや支援に困難が伴う。
しかし、彼らにはほとんど予算がつかない。
「罪を犯す恐れのある障害者を受け入れても、ただ厄介なだけで、施設運営上のメリットはない」

「更生保護施設」
身元引受人がいない受刑者たちの出所後の受け入れ施設で、全国に101箇所あるが、障害のある出所者は絶対に引き受けない。
ここの職員には福祉的介護スキルがないからというのが理由だという。

結局いまの更生保護施設は、若くて五体満足で、すぐに就職先がみつかるような受刑者しか受け入れない。
つまり、障害者とか年寄りの受刑者は、また刑務所に戻るしかないとなる。

「 シャバに戻るのが怖い 」
ある全盲の受刑者は、刑務所から、作業賞預金1万5千円が与えられた。
「 その金で、一杯飲む。
そのあとは死ぬだけ 」
そんな状態で、刑務所を放り出しているとは知らなかった。
追跡調査もしていない。
変死、再犯、ホームレス。
刑務所は、行き場をなくした障害者たちを保護する役目まで果たさせられている。
まともな刑務作業はできず、更生プログラムも教育もなく、「処遇困難者」として、寮内工場に隔離。
この人たちに行政の手を差し伸べてほしい。

わたしは、ブラック企業で働いたことがあります。

はじめからわかっていたわけではなく、ハローワークで紹介された処です。
いくつもの老人ホームを抱えた事業所です。
入居者の9割5分が、生活保護受給者です。
どうやって入居者を集めたか。
博多駅のホームレスに声をかけ、役所に連れて行き、生活保護申請をさせます。
住所は、そのホームです。
保護費は家賃その他食事代、そしてすべての介護保険サービスに自分の事業所を入れ、5千円を残して巻き上げます。
何故5千円残すか、万が一体調不良などで救急車を呼んだ場合の帰りのタクシー代に当てるためとのこと。

ホームレスは、そのほとんどが精神疾患を抱えているとわたしの推測です。
そして、多くの方に、重大な傷があります。
殴打されたか、なんらかの暴力を受けた痕です。
知的に問題があるように見受けられるのは、生まれつきなのか、その暴力のせいなのか。

事業所の言い分。
今まで外で寝てたんだから、屋根があって、三度三度メシが食えればオンノジだろう。

あんなところに、多額の税金を注ぎ込むより、もっと本人のためになる方法というのはないものでしょうか。
心が痛みます。

それと、ハローワークの仕事は、職業紹介です。
ブラックだろうが、暴力団と繋がっていようが、来たものを紹介するだけの仕事です。
もう少し、考えて、調べて、まともに、常識的に働いていただけないものでしょうか。

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